こんなに構えない俳優がまたいるか。
22日に封切りしたハードボイルドアクション「壽」で荒々しく変身したチジニ。度の強いアクションのお陰で、モムチャンになったと言うと「私たちの映画は (素敵な筋肉を見せてくれる)「300」とは違う。」とお腹の肉を握ったように見せるまでする。この愉快な男が冷酷なキラーになった。解決者‘ス’と呼ばれるテスは、19年ぶりに見つけた双子の弟の死を目前で目撃する。その背後には組織暴力団のボス、クヤンウォン(ムンソングン)がいる。 映画はテスの悽絶な復讐過程だ。
在日韓国人崔洋一監督の一番目の韓国進出作で注目される今回の映画は、既存の韓国映画では見られなかった暴力の美学をプレゼントする。映画を見ればもう、ある程度という言葉が顔負けになるほど、最後まで押し通す。スクリーンを濡らす血の量と銃刀の使用回数は優に戦争水準だ。
◆柔らかいイメージを変える為に、わざわざ強い映画を選んだという声があるが。
「みんなそのように言うが、わざわざそうしたのではない。 すべての事の基準は無条件、楽しさだ。今回の映画もそんな基準で選択したことだ。とにかくお金を出し、時間を費やして映画見に来て貰うのに、どうせやるなら、TVで見るのとは違った面を見せるのが良くないか。」
◆それでは、今までした映画はすべて面白かったか。
「勿論! どうしてつまらなかったって?あなたは抜いて、20万名ほどの人々は面白いと思う。(笑)初めは恐ろしさがもっと大きかった。‘女教授の隠密な誘惑’を撮りながら、現場が与える楽しさを知った。それでこの作品を個人的に高く買う。」
◆おびただしい暴力場面のため、実はこの映画を観客たちに ‘楽しみなさい’と言うことも語弊があると感じられる。
「初シナリオでは今より 10倍はもっと残忍だった。 私の初めての反応は ‘これは韓国で封切り出来ない’だった。不便なのは当然だ。 一度もこんな映画がなかったからだ。誰かが自分の心臓をぎゅっと握るような重苦しさだと言えるか。そんな不便な感じを持って見ることも一味違うのではないか。」
◆鑑賞評を1行で要約しようとすると ‘暴力描写は親切、ストーりーテリングは不親切’だった。
「大部分がそのように感じていた。言葉にするのをアクションにしたと思えば良い。親切に説明してこぎれいに整理する映画もある一方、こんな映画もある。私たちが生まれて苦味、甘み、塩味すべて見るように、私たちの映画も行き交うことを多様に育ててくれる映画と思う。」
◆カタルシスはあった。そんな式の暴力をいつ行使してみるか。
「そうだ。初盤の自動車追撃場面であちらこちらにぶつかるから、本当に浮かれた。しかし非常に大変だった。全ての暴力場面は脚本なしで撮った。監督様はリアリティを欲しがった。もし組んでおいてすれば、多分もっと大きな怪我をしたと思う。そのままするから、本当に当たるまいと目剥いて死に物狂いで避けた。チャムバキ(オマンソク)が首を締める場面も本当だ。私が本当に死ぬと思った時、合図するつもりだから、本当に締めなさいと言った。そのようにリハーサルをしたら、監督様がとても喜んだ。それで二度死ぬ所だった。(笑)」
◆身代わりがいなかったということか。顔に傷でも付いたらどうするつもりか。概して俳優たちは骨を惜しむのではないか。
「自動車追撃場面でのみ、2度位は身代わりを使った。映画を撮っている途中、顔に怪我をすることは何ともない。外国俳優たち見れば、そんな人は多い。それが全て歳月の跡で年輪みたいに良く見える。」
◆肉体的苦痛だけではなく、精神的にも大変だったろう。
「いくら仕事だと言っても、私の中に潜在されていた暴力性を確認して恐ろしかった。 今また、ぎゅうぎゅう押し込んでいるところだ。(笑)外国では感情的に強度が強い映画の出演者たちには、精神科専門医を一人ずつ付けるんだって。 私たちもそのようなものが必要ではないか。特に幼い仲間たちにはもっと切実だ。年を取ってから演技したのが本当に幸いだと思う。」
◆映画側では作品性を離れ、商業的な成果はあまりなかったようだ。
「そうした方面では諦めて久しい。そういうものは神様が選択してくれた、何人かの方々にだけ可能であるようだ。(笑)ただ、今まで6本の映画をしたが、ますます良くなっていると感じている。40代中盤を越えて、本当に格好良い演技者になりたい。」
◆そのようになってから、どのような演技をしたいか。
「本当に笑わせるコメディー! ‘私たちは今までチジニに騙されていた’という声を必ず聞きたい。‘お前たちにカニの味が分かるか!’ この一言で世の中を平定したシング先生のように。最後の反転を期待して欲しい。」
文/パクサンスク記者 alex@seoul.co.kr
写真/トジュンソク記者 pado@seoul.co.kr
[ソウル新聞]2007-03-23
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20070323026001
2007-03-23 20:41:54
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